公益財団法人日本ヘルスケア協会 公式サイト

【JAHI】「第4回中野健幸どまんなか市」開催

1周年迎える健康イベントに700人が足を運ぶ
健康体験850回越えの大盛況

 公益財団法人日本ヘルスケア協会(JAHI)が6月4日(水)に中野区役所で「第4回中野健幸どまんなか市」を開催した(共催:中野区地域支えあい推進部 地域包括ケア推進課)。開催から1周年を迎える「第4回中野健幸どまんなか市」には、開催時間前から長蛇の列が生まれ、共催の中野区によると最大規模の700人が会場に訪れたという。JAHIからは、6部会、12の加盟企業が参画。中野区でのJAHIの活動を応援する区民団体や中野区に学舎を置く帝京平成大学の薬学生も応援に駆け付けた。平日の10時~16時という限られた時間ながら、JAHIの健康チェック体験は計857回もの体験回数となり、大盛況で幕を閉じた。

「第4回中野健幸どまんなか市」出展のみなさん

過去最大規模で開催 
中野区役所が健康アクションの拠点となる1日

 「中野健幸どまんなか市」は、東京都中野区(酒井直人区長)との中野区地域包括ケア推進パートナーシップ協定(NIC+協定)を結んだ団体による催しで、包括的なヘルスケアを担うJAHIが共催という形でリーダーシップを発揮している。

 今回の「第4回中野健幸どまんなか市」はJAHIを含む14団体・企業が出展。

 第1回(2024年6月13日開催)から1年を迎える健康イベントは、区民はもちろん、中野区の職員や区議会議員、そしてドラッグストアや薬系卸も注目する一大〝健幸〟イベントに育っている。

 なお中野区によると今回「第4回中野健幸どまんなか市」の来場者は700人を突破。第1回の約300人から1年で倍以上の人気を誇るイベントへと成長している。

 初出展の団体は「以前『中野どまんなか市』に参加者として訪れたことがあり、区民の健康に対する姿勢とその盛況ぶりに驚いた。われわれが持つ〝健幸〟の知見を活かし、中野区で健康につながるアクションができるのでは、と思いNIC+を結んだ」と語り、イベント自体が連携協定の目的にもなっているほどだ。

 JAHIは第1回のイベント発足時から、積極的な部会活動と、加盟企業の持つヘルスケアの知見・情報をいかんなく発揮し、「中野健幸どまんなか市」の成長と中野区の健康意識向上に貢献してきた。今回も共催団体として中野区と連携し、東京都中野区をヘルスケア実践の一大拠点へと発展させる役割を担った。

〝健康チェック体験〟の需要著しく開催前に待機列も

 今回JAHIからは「在宅感染症予防部会」「健康まちづくり部会」「人とペットとの共生によるワンヘルス部会」「フレイル部会」「在宅介護推進部会」「乳酸菌・ビフィズス菌部会」が中心となってイベントを盛り上げた。

 JAHIは中野区役所の会議室の一つを〝様々な健康チェックが体験できるゾーン〟「ハカルバ」(測る場)として構成。「骨密度」「血中酸素濃度(パルスオキシメーター)」「握力」「野菜摂取量」「脳年齢」「肌年齢」「腸年齢」の健康チェック体験が集結した。

 この健康チェック体験は、第1回開催から継続して行われているイベントの〝目玉〟でもある。

JAHI事務局は「1年前の初会開催時は、健康チェック体験をした方を対象にサンプルやお土産を渡していましたが、イベントが成長するにつれ『サンプル目的ではなく、健康チェック体験がしたい』という区民のニーズが顕著になってきました。そのため、部会員および加盟企業がヘルスケア業界のプロとして、来場者の健康不安や体験結果に対するフィードバックも含めて一丸となって健康チェック体験を推進しています」と語る。

 10~16時までの6時間で「骨密度」は164回、「血中酸素濃度」は141回、「握力」は137回、「脳年齢」は86回、「肌年齢」は73回、「野菜摂取量」は179回、「腸年齢」は77回。その結果、イベント終了時まで総体験回数857回もの健康チェック体験が繰り広げられた。

 10時の開催前には「ハカルバ」に15人ほどの待機列が生まれ、区民は会場を今か今かと待ちわびていた。待機列の来場者に聞くと「中野健幸どまんなか市のためにバスに乗って区役所まで来た」「前回(3月14日)に体験した健康チェック結果を控えているので、3カ月後の自分がどうなっているのか楽しみ」「日本ヘルスケア協会のことを調べて初めて来た」といった声が聞かれ、1年を経てイベントのファンが増加していることが明らかとなった。

 「ハカルバ」の健康チェック体験では、特に「骨密度」「脳年齢」「肌年齢」が人気で、常時10~15人が待機する盛況ぶり。「肌年齢」は一人当たり5分ほどかかることを分かっていても「それでも肌年齢は絶対に体験したい」「肌の年齢は気になるけれど、相談できる環境があまりない。みんなでわいわいしながらチェックできるのは安心」といった期待の声とともに自分の番を待ちわびていた。

 「骨密度」体験をサポートしたJAHI「フレイル部会」スタッフは「この骨密度体験は靴下を脱いで素足で測る機器です。昨年開催した際は〝素足になるのはちょっと…〟という人もいたのですが、われわれの活動とイベントが花開いたのか、今回は待機列ですでに靴下を脱いで準備万端の方ばかりでした。前回のチェック結果を持って比較している方も多くいらっしゃいました」と体験会の浸透を語る。

これらチェック結果に対する相談や質問は、JAHIスタッフは当然ながら、帝京平成大学の薬学生もサポートに回った。日々、薬学の研鑽に励む薬学生は、これからの薬剤師に求められる〝コミュニケーション〟を武器に、丁寧かつ親しみやすい姿勢で来場者の悩みを解きほぐしていった。

イベント視察に訪れた大手ドラッグストアや薬系卸の幹部は盛況ぶりに目を見張り「正直これほど来場者が多いとは思わなかった。JAHIと中野区の健康アクション促進活動に驚いている」「ドラッグストアや薬局にもセルフチェック機器がある。生活者とセルフチェック機器を結び付けるヒントがこのイベントにあると思う」「健康ニーズの顕在化を図るJAHIと店舗でコラボレーションできれば」と今後の連携構想を語った。

商品・サービスを補完する健康セミナーに興味関心集まる

 大型モニターが設置されたメインホール「ナカノバ」では、健康茶とヨーグルトの試飲・試食が行われ、美味しく健康になれる商品体験に来場者は舌つづみを打った。

試飲・試食をした来場者は「普通のお茶と比べて健康にいいというのはどうして」「このヨーグルトの菌は何にいいの?」と興味津々で、とりわけ「とても気に入りました。ところでこの商品はどこで買えるの?」と〝健康軸の商品を続けたい〟という声が多く投げかけられた。

 大型モニターでは健康セミナーが実施され、「ヨーグルトに含まれる菌の紹介」「乳酸菌とビフィズス菌の違い」「口腔ケアの重要性」「サプリメントセミナー」「指先採血検査の紹介」などが行われ、展示および健康チェックとリンクした取り組みが行われた。

 これらセミナーは「第4回中野健幸どまんなか市」に出展する団体・企業を横断した内容で、熱中症予防や介護美容、管理栄養士が勧める食事といった展示および相談とリンクし相乗効果を生んでいる。

「次はいつやるの」「家族・友人にも教えたい」
――ヘルスケアの社会実装に期待の声

 初回から参加しているある常連来場者は「お医者さんや施設、健康診断では〝あれやりなさい〟〝こうしなければいけない〟と言われる。こういうイベントで〝こうしたらいいですよ〟〝こういう方法がありますよ〟と言われると、前向きになれるし、健康でいつづけられるよう頑張ってみようか、という気持ちになる。やっぱり話を聞いてほしい。こういうイベントなら毎日でもやってほしいくらい」と笑顔で答えてくれた。

 JAHI事務局は「地道な活動ですが、こういった生活者の健康アクションにつなげるイベントを通じて、〝健康になるってこんなに楽しい。始めるのは簡単なんだ〟と思ってもらい、健康意識を一段上げてドラッグストアや薬局などに結び付けていきたい」と会場で話してくれた。

 共催の中野区は「この『中野健幸どまんなか市』は中野区役所内で行うイベントとしては最大規模の催しになりました。来場者の皆さまからは『気軽に健康チェックができてよかった』『イベントが健康を考える良い機会になった』『また次回も来たい』といった嬉しいお声を多数いただいています。今後も継続したイベントとして区民はもとより、多くの方々の健康アクションにつながる取り組みを進めていきたいと思います」とコメント。

 「第4回中野健幸どまんなか市」は、来場者の「次はいつやるの。絶対に区報で知らせてほしい」「今日知ったことを家族や友達にも伝えたい」「中野区内で健康チェックができる場所を地図で教えてほしい」といった声に包まれ、大盛況のうちに幕を閉じた。

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