今年11月7日は「立冬」。中国二十四節気を由来とする、いわゆる冬の始まりである。例年、最高気温と最低気温の差が最も大きく、立冬を境に気温は一気に下がり、インフルエンザ等の感染リスクも高まる。そこに着目した公益財団法人 日本ヘルスケア協会(JAHI、今西信幸会長)は、立冬(2024年は11月7日)を「感染症に備える日」として申請し、このほど日本記念日協会から認定を受けた。
日本記念日協会HP(10月24日更新)より
国民の健康寿命延伸とヘルスケア産業の育成を支援する公益財団法人日本ヘルスケア協会が制定。免疫機能を正常に働かせ、その状態を維持する「免疫ケア」を啓発することが目的。新型コロナウイルス感染症のパンデミックの経験を未来に伝え、健康でいきいきとした社会を実現したいとの想いが込められている。日付は、冬の始まりを意味し、寒暖差が激しく空気が乾燥して感染症が流行しはじめる時期の「立冬」を記念日に。
JAHIは、ヘルスケア産業の創造と育成を通じ、国民の健康寿命延伸を支援する団体。「免疫ケア」を含む感染症予防の啓発活動を精力的に展開しており、昨年11月に民間企業や自治体らが参画する「げんきな免疫プロジェクト」の協力団体にも名を連ねている。プロジェクトのキャラクターである「チコちゃん」を街中で見たという人も多いだろう。
2020-22年に猛威を振るった新型コロナウイルス(COVID-19)は、我々に感染症予防の大切さを改めて示した。最近はコロナの勢いも弱まったが、他にもノロウイルス、肺炎マイコプラズマ、RSウイルス、アデノウイルスなど、感染症は常に身近にあるリスクである。「感染症に備える日」は、その対策すなわち予防の手を緩めないための、道標になると思われる。
【ご参考】
感染対策3原則
(病原体を)持ち込まない、持ち出さない、拡げない
感染対策の主な方法
・手指消毒、流水による手洗い
・マスク、手袋、エプロンの着用
・密集・密閉空間を避ける
【ご参考】
免疫ケアの方法
・規則正しい生活を心がける
・適度な運動をする
・栄養バランスの良い食事を摂る
・十分な睡眠をとる
・ストレスを減らす
・腸内環境を整える
・体を温める
免疫力を高める食事(食材)
・豆腐、肉、乳類などの良質のタンパク質
・ビタミンA、D、Eなどのビタミン類
・亜鉛やセレン、銅、マンガンなどのミネラル類